サザエさんレポート 2023年10月1日放送分

重要。サザエさんレポート。

夢のサイドビジネス

マスオ、会社の後輩がサイドビジネスで稼いでいると言うことで、食事代を全額おごってもらう。その話を家族にしたところ、「マスオ兄さんもやればいい」とカツオに遠慮無く言われてしまった。毎日働いて家族を養っている人間に向かってやれ副業をしろと発言するのは中々無礼な立ち振る舞いであるが、なんとサザエとワカメもマスオに副業を進めてしまう。これはもはや「お前の稼ぎは少ないんだから休みの間も働け」と遠回しに悪口を言っているのと同じだが、マスオはそのことには気づかない。

夜、サイドビジネスのために必要なのは「スキル」だという話をサザエとマスオがするが、金を取れそうなスキルなどマスオは持っていないという結論に至る。別の後輩はサイドビジネスとして翻訳の仕事をやっているらしい。やっぱり稼ぐのって大変なんだなぁ、と悟るマスオとアナゴ。

その頃サザエは、サブちゃんから「犬の散歩を代わりにやってくれる人を探してるお家がある」と耳寄りな情報を聞く。持ち前の行動力でさっそくその家に訪問するサザエであったが、登場したのはデカ犬4匹。兵器のような犬である。仕事を引き受けた以上、散歩をするしかない。サザエはデカ犬たちの力に為す術無く引きずり回される。翌日の朝の散歩も引き受けてしまったが、サザエはもう引きずり回されたくないので代わりにマスオと波平が引きずり回される羽目になった。マスオはまだいいが、波平が引きずり回される姿は痛々しくて見ていられない。


丁度良いサイドビジネスってないわよねぇ~とサザエとタイコおばさんが公園で話していたところ、「ここら辺で子供服を縫ってくれるおうちはありませんか」と丁度良いサイドビジネスの誘いが舞い込む。あまりに都合の良すぎる展開に私も困惑である。マスオも、ノリスケからテープの文字起こしの仕事を受け取る。こうしてみると、ノリスケはサザエさんというアニメにおける「都合の良い男」なんだなぁと感じる。


サイドビジネスに励むサザエとマスオに触発され、子供達も進んで家の手伝いをするようになる。波平も触発されて物置の掃除をし始めるが、あんたは休んでろよと思う。


タラオも何か手伝いをしようと洗濯物を取り込み始めるが、なんせあの身体の小ささなので大失敗。洗濯物の下敷きになってしまう。「あー、我が家ってサイドビジネス向いてないのね」という結論に至り、サイドビジネスブームは終了。子供服作りとテープの文字起こしの仕事だけがいたずらに残って終わった。

 

抑えられない好奇心


サザエ、パン屋の行列に出会う。何の行列かも分かっていないのに、「並んでいると言うことは新商品のパンに違いない」と列に参加。タイムパフォーマンスが重視される現代において、ここまで思い切りの良い時間の使い方をするご婦人はいない。ようやくお店が開き、何かと思えば食パンが焼き上がったというだけであった。


せっかく並んだので焼きたての食パンを購入したのだが、フネに「どうせすぐに食べないんだから焼きたてを買っても意味ないでしょ」と至極真っ当な指摘を浴びせられる。本当にそうだよなぁ、と思う。私も「焼きたて」「新鮮」といった言葉に弱いが、それは買ってすぐに食べないと意味が無いのだ。「焼きたてだから今日の晩ご飯にしよう」なんて考えた時点で、物事の本質を見失っているのである。フネの言葉が胸にじぃんと響き渡る中アニメは続く。


カツオは、サザエのあまりの好奇心旺盛さに危機感を抱き始める。さっそく「商店街のブティックでセールをやっているよ」と嘘をついたところ、サザエは急いで家を飛び出した。「ほらね」と得意げになるカツオ。もはやサザエは彼のモルモットなのである。


夕方、町に消防車と救急車のサイレンが響き渡る。気になって仕方が無いカツオ。(ちなみに私の祖母も同じ傾向がある。)対してワカメは、特に気にならない様子。結局カツオは家を飛び出して行ったのだが、向かった先でサザエに出会う。辺りは野次馬だらけとなっている中、「おい、あんなところにも野次馬がいるぞ!」と誰かが指差した所に歩道橋から野次馬をしている波平とマスオがいた。ここまで恥ずかしいことは人生でそう滅多にあるものではないと思う。


家に帰り野次馬たち(サザエ、波平、マスオ、カツオ)はフネからお叱りを受ける。7人家族中4人が野次馬という悲しい現実。野次馬をかわいいお馬さんだと思っているタラオ、「パパとママは野次馬さんでーす♪」と追撃。お前はその野次馬のせがれなのだよ。


別の日。中島の家に遊びに行った帰りにバス停でドラマの撮影をしているのを見た、とカツオが報告。例のごとく家を飛び出したサザエであったが、バス停での撮影は終わっており駅での撮影が始まっていた。早速駅へ向かうとそこで波平に遭遇。彼も撮影を見ていたようで、「おい野次馬はするなと言われたろ」「あんたも見てただろ」と軽い口論になったところスタッフに「静かにしてください」と注意される。これまた恥ずかしい大失態。心臓がいくつあっても足りないわこりゃ。

 

頼もしき助っ人

事件回である。

外にほこりが充満してるので、水まきをしているカツオ。そんな状況になったことは私の人生で一度もないのだが、皆さんはあるのだろうか。そこにサザエがやってきて、「そんなんじゃダメ」とバケツごと水を撒く。すると取っ手がすっぽ抜けて、電柱工事をしていた人の頭にバケツを被せてしまった。
 

あと少しで賠償金を払う可能性もあった罪を犯したサザエであったが、家にけが人がやって来て「私の代わりにママさんバレーの試合に出てください」とスカウトを受けるという展開を迎える。さっきのバケツの投げっぷりを見ていたらしい。どうも物語が良い方向に進みすぎている。こんな人生を私も歩めたらなぁとぼんやり思う。
 

サザエ、家族全員におだてられ、ママさんバレーの練習に参加。練習が終わった後、体育館で1人残ってサーブ練習を始めたとき、事件が起こった。
 

明らかに作画の差別化がされた3人の人間が現れたのである。3人とも赤いユニフォームを着ている。男である。
 

そう、コラボ回だったのだ。完全に油断していた。こんな何でも無い日にもコラボ回があるのか。私はうろたえた。

 

登場していたのは、男子バレーボール日本代表の石川選手、西田選手、高橋選手の3人。もちろん本人役である。プロの声優ではないため仕方ないのだが、やはり声は棒読み気味であった。だが、もう少しなんとかできなかったかと思ってしまうレベルのものであったため、サザエさんの世界観に明らかな歪みが生じてしまっていた。
 

3人はサザエにサーブの方法を教える。そして去って行った。さっきはあれほど好奇心旺盛だったのに、この3人に対しては無関心を貫くサザエ。コラボ回ではこうしたパラドックスがあちこちに生じる。
 

試合当日。サザエがサービスエースを決めてチームは勝利。夜はテレビで男子バレーの試合が中継されており、インタビューであの3人が登場。「サーブの練習をしている主婦の人に勇気づけられた」というようなことを語り、サザエさんってやっぱりすごいねぇという結論で、コラボ回は有耶無耶に終わった。

 

じゃんけん

グーで勝ちました。

 



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