サザエさんレポート 2023年4月16日放送分

重要。サザエさんレポート。

アニメ「サザエさん」の放送内容を毎週レポートしていきます。ちなみに僕はちびまる子ちゃんの方が好きですが、頑張ります。

 

「中島くんと交換作文」

学校で作文の課題を出されたカツオ。テーマは「家族、友人、身の回りの人」だと言う。いかにも何か一悶着が起きそうなテーマである。

 

カツオは「サザエ」について、中島は「兄」について書こうとするが、どちらも「バレたらまずい」と怯えてしまう。「いや、別にバレてもいいだろう。何をそんなに大袈裟な」と私自身甘く見ていたが、これは「家族をテーマに作文を書いたら悪口ばかりになってしまう」という家族あるあるを前提にした話の流れである。一人暮らしを始めて家族という存在に無頓着になっていた自分をカツオと中島に再確認させられる結果となった。

 

悩む二人だったが、カツオが名案を思いつく。

 

「中島はサザエのことを書いて、カツオは中島の兄のことを書く」というアイデアである。

 

カツオは事をややこしい方向に進めるのが好きなんだなぁ、と保守的な私はいたく感心してしまった。「お前は頭がいい」と誉める中島。勝手に中島のことを「頭いいキャラ」に位置付けていたが、特段そういうわけでもないようだ。あと、中島の眼鏡のフレームは細すぎる。1ピクセルほどしかないんじゃないかあれ。

 

作文の宿題の話は、一瞬にしてサザエの耳に入る。花沢が「お姉さんについて書かせてください」と直談判したからである。さらには「取材をさせてくれ」と頼む行動力である。彼女のストイックな姿勢には、見習うべき点が多い。

 

さて、いい気になったサザエは、家に帰るやいなやカツオに「お前は誰について作文を書くんだ」と聞く。「マンガ」というタイトルのマンガを読んでいたカツオは、どこでその話を聞いたんだと驚愕。一日も経っていないのに、この噂の広まりよう。彼らがSNSの存在を知ったらどうなることか。よくない妄想が進む。

 

作文を書くのを誰にも邪魔されないように図書館に向かったカツオと中島であったが、その様子をクラスメートの早川に見られてしまう。「あやしい」と睨む早川と花沢。そんなに友人を疑うなよ。

 

結局、交換作文の計画は、中島が書いた「サザエについての作文」を中島の兄が見てしまい、中途半端な正義感から「カツオくんをいじめるのはやめてくださいよぉ」と彼がサザエに忠告することで結末を迎える。

 

サザエがブチ切れ、伝達役の貧乏くじを摑まされたワカメがカツオにそのことを伝える。カツオのランドセルだけ背負って家に帰ってきたワカメ。カツオはその日の夜はノリスケの家にかくまってもらう、という結末で物語は終わった。これではワカメがただ可哀想である。

 

 

「大家族の日常」

家に目安箱を設置した波平だったが、家族にゴミ箱にされてしまう。気の毒なエピソードで幕を上げたが、タイトルに「日常」とある通り、この話は圧倒的な日常回であった。

 

「休みの日は家族みんなで揃うから良いねぇ」という現代では薄れてしまった価値観を主題に、ほのぼのとした磯野家の休日が描かれる。

 

休日のご飯も家族揃って食べるのが磯野家のルールらしい。磯野家は家族という存在をもはや一種のコンテンツとして認識しているのだろう。そうでないと、テレビもつけずにお互いの顔を見るだけで食事の場が持つなんて考えられない。「みんなの顔をおかずにご飯が進む」というビックリ発言をする波平。彼はどこまでも私を楽しませてくれる。

 

休みの日に家族みんなが揃うのは、サザエをそれはそれはご機嫌な気分にさせてくれるようだ。「は~るの~うら~ら~のぉ~」と大声で歌いながら洗濯物を干すサザエ。近所中に「サザエがご機嫌である」という噂が広まり、「彼女の歌で今の季節が分かる」などと虫のような言われようをされる始末である。

 

時間は進み、昼食の時間になる。昼食も家族揃ってするらしい。そのトンデモルールのせいで、ワカメは友人の家で遊んでいたのを中断する羽目になってしまった。しかし、このルールの発案者である波平がいつまでもやってこない。様子を見にいくカツオ。

 

なんと、波平は公園で伊佐坂先生と将棋をしていたのだった。あまりの自分勝手さに私は大きな拍手を送りたい。最高である。

 

「波平、禁釣り宣言」

波平主役回である。

 

物語は、ボートに乗って海釣りをしていた波平が寝落ちして座礁する事件から始まる。

 

その夜、「自信満々で釣りに行くくせに、全然釣ってこないじゃないか。晩のおかずを当てにさせておいてこれはひどい。あまりにも迷惑だ」という家族の悪口を波平が耳にしてしまう。いたく凹んでしまった波平。しばらく釣りはやめるようで、次の日、「禁釣り」と筆で書かれた紙を廊下に貼る。別に貼る必要はない気がするが、かまってもらいたいのだろう。

 

堂々たる禁釣り宣言をした波平であったが、その日一日中、釣りのことを考えてしまう。「釣り」と「お釣り」を勘違いするという見事なうっかりも披露する。禁煙と同じような禁断症状が、波平の体で起こっている。

 

帰り道、波平は釣具屋でセールが開催されているのを目の当たりにする。釣りをしたくない自分としたい自分の間で揺れ動き、店先をウロウロしているところをマスオに見られるが、これはのちに家族全員にバラされることになる。

 

再びやってきた休日。いつもなら釣りに向かうところだが、今日の波平は暇を持て余している。

 

朝早くから床の拭き掃除をし、他の家族の睡眠を妨げる。「お前は休め」と言われる波平だが、彼は止まらない。カツオの勉強の面倒をみることで時間を潰す。「あいつには釣りに行ってもらわないと、のんびりした休みが台無しだ」と結託する家族。休みの日はみんなで過ごすのが良かったんじゃないのか。

 

こうして、「波平を釣りに行かせる作戦」が決行される。カツオは磁石で釣りをするおもちゃを作成し波平に釣りの楽しさを思い出させようとするが、おもちゃの魚も釣ることができない波平。「向いてない」と落ち込む彼に、家族総出で励ましの言葉を与える。

 

感激して涙を流す波平であったが、家族の笑顔の裏には「こいつが家にいると迷惑だ」という危機感が隠れていたことを思うと、彼の綺麗な涙がなんともむごたらしい。

 

結局、セールの釣具を買い、釣りに向かった波平。硯と筆を持っていき、「魚拓用です」と通行人を驚かせる。この硯と筆は、おそらく「禁釣り」の文字を書くのに使用したもので、彼の心境の変化が見て取れる。

 

じゃんけん

パーであいこでした。

 



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