父さんは色メガネ
頂き物のメロンの箱に入っていた紙を改ざんし、本当の食べ頃は明後日であったところを今日にしてさっさとメロンを食べるカツオ。
メロンは美味しくて良かったのだが、波平は彼の性質の悪さを疑う。先日に見たテストの答案を持ってこさせ、「点数を改ざんしていないか」と虫眼鏡まで使って確かめる始末。自分の息子をそこまで疑うなんて良くなさ過ぎる。案の定、カツオはぶち切れ。周りの家族も「やりすぎだ」と波平を糾弾。カツオは「僕はかなしいよ!」「僕はお父さんを信じてたのに、お父さんは僕を信じてないんだね!」と今まで類を見ないような激高っぷりをし、波平もヤケになって「もうお前のテストの答案は見ない!」とよく分からない宣言をする。
波平は、我が息子を色メガネで見たのだ。カツオはそこまで信頼されていないのかと驚きである。「波平に答案を見せないで済むならそれでいいではないか」とワカメからも花沢からも言われるが、カツオは納得がいかない。いくら小ずるいカツオでも、テストの答案を見せないために「僕はお父さんを信じてたのに、お父さんは僕を信じてないんだね!」とまでは言わないらしい。小ずるいのだからそのくらい言うと思っていた。
翌日。波平も少々反省しているようだ。学校では国語の答案が返されるが、なんと点数は79点。こんな点数、さっさと波平に見せて褒美でももらうべきだ。
しかし昨日のこともあるので、国語の答案は波平に見せない。夕飯中にテストの話題が出ても、「せっかくのメシがまずくなる」と話題そのものを拒否。いくらなんでも言い過ぎではなかろうか。テストごときでマズくなっちゃ、メシを作った側も釈然としないであろう。
夕食後、フネが波平に点数を伝える。波平は驚き、ホクホクした嬉しいご様子。
日曜日、カツオは波平から呼び出される。頬を赤らめて、「ワシと、映画を見にいかんか?」と言う。これが波平でなかったらどれほど胸キュン展開だったことか。どうして一人称が「ワシ」なのだ。
2人で映画に行き、なんと特等席までとった波平。テストのことも話し、すっかり仲直り。
いざ、栗ひろい
タイトルを見た段階で、マスオの尻にでもイガグリが刺さるのではないかと予想。真相やいかに。
会社終わり、ノリスケに飲みの誘いを受ける波平とマスオであったが、なんとそこにカツオが登場。飲みの誘いを断らせる。相手の息子に飲みを断られるなんてノリスケの心境も苦しいものがあるであろう。
カツオがそこまでしたのは、翌日の「栗拾い」を二日酔いで台無しにさせないためであった。そういえば栗拾いなんてしたことないなぁ。私の家族で「栗を拾おう」と言いそうな人間はいない。栗を拾いにいくよりも家で寝ている方が好きな人間達である。
磯野家はそうではない。翌日、全員で栗拾いに向かう。栗拾いができる施設のようだが、そういう「拾わせる」ビジネスって良いなぁと思った。自分では拾う必要がなく、ただ黙って監視をしていれば良い。私は将来なにを拾わせようか。
栗を拾いまくる磯野家。放って置いたらすぐに飯の話になる大人達。ちなみに私はモンブランが好きである。マスオの尻に何も刺さること無く、栗拾いは終了。波平が帰ろうと袋を持ち上げた瞬間、袋が破ける。袋が破けただけなのに「波平が悪い」という雰囲気になるのだからたまったもんじゃない。
次の日、家族で栗ご飯を食べる。タラちゃんが箸を使えていて偉いと思った。
ふたりっきりのひと時を
サザエとマスオのラブラブ回である。
友人の家で娘の結婚式の写真を見せて貰ったサザエ。新婚時代を思い出す。何もかもが新鮮で、2人で色々なことに挑戦した時代がサザエ&マスオのペアにもあったのだそうだ。
影響を受けやすいサザエは、まずケーキ入刀の真似を豆腐でやろうとする。よっぱらったマスオに冷や奴を頼まれるが、そこで2人で包丁を握って入刀を行う。酔っ払った人間に包丁を持たせるのは良くないと思う。
マスオ、サザエの気持ちを察したらしく「新しく2人で出来ることを探そうか」と夫としてこれ以上無い返事を叩き出す。さすが早稲田卒である。会社にてアナゴに相談するが、「聞く相手を間違っている」と一言。奥さんの尻にしかれているアナゴは、特にアドバイスできることはないらしい。
とりあえず2人でできることは沢山ある。マスオは皿洗いの手伝いから始める。素晴らしい心意義だが、皿を割ってしまう。これを見ていたカツオ、学校で言いふらす。あまりにプライバシーが保護されていなさすぎる。磯野家のパソコンで検索とかしたくない。検索履歴を飯時の話題にされそうだから。
マスオの行動に対して、クラスの女子の反応は上々。カツオは2人がもっと仲良くなるように策を考える。そんな上手くいくかねぇ、と思ったが、その日に買い物に行った八百屋で遊園地のペアチケットをもらう。ここまで上手くいく人間を見せられるなんてもはや暴力である。
さっそくカツオ、サザエとマスオにチケットを渡す。家族からも勧められ、2人は遊園地へ向かう。マスオが池に落っこちる事件はあったが、仲は深まったようだ。
じゃんけん
チョキで勝ちました。