サザエさんレポート 2023年5月7日放送分

重要。サザエさんレポート。

アニメ「サザエさん」の放送内容を毎週レポートしていきます。ちなみに僕はちびまる子ちゃんの方が好きですが、頑張ります。

先週はサザエさんの録画を忘れるという凡ミスを犯してしまい申し訳ありません……!

 

ボクは年少さん

 外を歩いているサザエの元に、カツオが走ってやってくる。「ピストルを持った男が玄関にいる」という衝撃スクープ。急いで家に帰ったサザエは、箒を振りかぶって玄関を開ける。中にいたのはお巡りさんだった。サザエ危うし。「僕は事実を言っただけだ~!」とサザエに追いかけられるカツオだったが、そもそもどうして磯野家にお巡りさんがいたのだろうか。

 

 夜。マスオが買えると、タラオがご機嫌である。理由は、お巡りさんに幼稚園の年少さんと間違われたから。小さい子特有の、「実年齢より高く間違われると嬉しい現象」を全身で感じているようだ。しかしカツオは「どうせお世辞だ」と、水を差すのを忘れない。この場の空気を壊していく性格のまま高校や大学でも過ごしてほしいと心から願う。

 

 サザエやワカメが「お巡りさんは職業柄からしてお世辞など言わない」という主張をするが、これは「そうか?」という話である。お巡りさんを正義で束縛するでない。彼も一人の人間。お世辞も言うであろう。

 

 どうせお世辞だろ、という意見は、タラオの友人であるリカちゃんも同じだったようだ。翌日、おままごとの最中に「幼稚園の年少に間違われた」と自慢話を繰り出すタラオに対し、リカちゃんは「お世辞よ」と一言。この歳にして、なんて芯の通った少女であろうか。将来は政治家にでもなってこの国が抱えた矛盾を一掃してくれ。

 

 お世辞よ、の一言を食らったタラオは、怒ってリカちゃんの家を出ていってしまう。そのまま磯野家の裏手に住むお爺さんお婆さんの家に行き、また自慢話。いくら幼いとはいえ、この執着する感じは将来が不安になる。そんなタラオに、カツオが「お巡りさんでもお世辞は言う」と真実を教える。

 

 結果、タラオはすっかり拗ねてしまった。体育座りをして窓の外を見つめる、という拗ね方をしてしまった。幼稚園を嫌い、カツオと風呂に入ろうとしない。このままではマズイ、と危機察知センサーを発動させたカツオは、翌日中島に何か提案をする。サザエに対しても、紙に何かメッセージを書いて渡すという徹底っぷり。彼の器用さにはしばしば感心させられる。

 

 カツオの作戦。それは、拗ねたタラオに幼稚園の制服を着せてやる、と言う平和なものだった。カツオのお下がりの制服を着てはしゃぐタラオ。すっかり機嫌を取り戻したようだ。

 

 リカちゃんの家に、制服を着たまま向かうタラオ。「本物の年少さんみたい」と機嫌をとるリカちゃんに、「本物デス」と訂正するタラオ。現実とフィクションが錯綜してしまっているようだ。まあ、喜べば良いんじゃないか。「制服を着ただけで随分とおめでたい人間もいたものだ」とリカちゃんが学習する良いきっかけになるのだから。

 

新茶ですよ

 何だかご陽気なタイトルに思わず心が躍る。内容はずっと「新茶」の話。サザエさんを見ているというよりは、サザエさんとコラボをしたお茶の通信教材を見ているような気分であった。そのくらいずっとお茶の話をしていた。

 
 物語は、学校で中島がお茶の話をするところから始まる。どうやら彼は、祖父の影響で「新茶」を飲み、そこからお茶の奥深さに気がついたらしい。「お茶なんてどれも同じでないのか」と期待を裏切らないKY発言をするカツオを尻目に、花沢宅でのお茶の飲み比べパーティーが計画される。クラスの女子(かおり、早川)も興味津々である。カツオは堂々の「不参加」を表明。その男らしさにあっぱれである。最近の若者には彼のような芯がない。

 
 しかし、家に帰ってからのカツオはどうも新茶のことで頭がいっぱいなご様子。いくらカツオといえども、花沢宅で茶会と言う名のハーレム構築を目論む中島のことが気になってしまうのか。ついにはサザエに向かって「新茶を飲ませてよ」とせがむ始末。見損なったぞカツオ。「これは学校でなにかあったに違いない」と感づくサザエ。「あたし花沢さんから聞いちゃった」と呆気なくバラすワカメ。この町にはプライバシーなどないのだ。近い将来、カツオの元には荒れ狂うような思春期がやってくるのに。この恐ろしい町で、彼はどうやって真っ直ぐ生きていくことができようか。

 
 茶会当日。カツオは宣言どうり不参加を決め込む。「僕は忙しいんだ」の一点張りである。ワカメはちゃっかり茶会に参加。出されたお菓子が美味かったと言う。

 
 そんな中、家にノリスケがやって来た。お土産に持ってきたのは、なんと新茶。しかも高級品の玉露である。なんてタイミングだろう。私の部屋にも来てくれないかなぁ、ノリスケ。そのとき私が最高に望んでいるものを、彼はドンピシャで持ってきてくれるのだ。

 
 玉露、高級品、という響きにすっかり虜になったカツオ。早速お茶を淹れ始める。玉露ならではの淹れ方などの説明が入り、伊藤園との案件かと見まがうレベルでカツオが素直になる。

 
 一家(+ノリスケ)で淹れ立てのお茶を飲む一同。これはいける、と確信したカツオは、次の日学校でさっそくお茶の飲み比べパーティー開催の提案をする。易々と参加を表明する友人たち。パーティー当日、磯野家の客室に彼らは集まった。磯野家にカモメ第三小学校のメンツが集まっている光景はなかなか新鮮であった。

 
 玉露のおいしさに中島をギャフンと言わせようと画策していたカツオだったが、「おじいちゃんの玉露よりおいしいや」という思いもよらぬ一言。中島は玉露を既に嗜んでいたのだ。場の空気は一気に中島へ向かう。「違いがわかるなんてすごい」という、そういえば現実世界で聞いたことのない褒め言葉を連射する女子たち。 

 
 パーティは満足できない結果に終わったが、玉露のおいしさはカツオの心を掴んだままのようである。自ら率先してお茶を淹れるカツオ。しかしそんな大切な玉露を、波平は夜中にお茶漬けにして大量消費してしまう。そんな彼の無頓着さに、私は心を揺さぶられるのだ。

 
 さんざん玉露を持ち上げたが、さすがに飽きてきたカツオ。駄菓子屋にジュースを買いに行くが、そこでばったり中島に遭遇。どうやら彼も、ジュースの甘ったるい感じが恋しくなったらしい。 

 
「子供はやっぱりジュースだよな」

 
と、これまでの物語を台無しにする一言を残してこの話は終わった。

 

即断、即決の人

素敵な布でワカメのワンピース作りに取り組むサザエだったが、それよりも自分のブラウス作りを優先してしまい、ワカメのワンピース用の布が足りなくなってしまう。

 
 家族から責められるサザエ。「私は決断力があるのだ」と胸を張るもむなしく、「後先考えないだけだよ」とカツオに一蹴されてしまう。

 
 夜遅く、寝室でサザエとマスオが話している。マスオはどうやら、何事にも即決できるサザエの性格が羨ましいようだ。と言うのも彼は今日の昼、二つのラーメン屋のうちどっちに並ぼうかと迷っている間に売り切れになってしまい、昼飯が抜きになったのだ。彼はさりげなくこのエピソードを語るのだが、これは相当ショックなはずである。なのにどうしてこうも屈託のない笑顔ができるのだろうか。夫婦ってそんなにすごい力を持っているのか。愛とは……。

 
 話がそれた。物語は、サザエが夕飯の買い物に行くシーンへ。メニューは「雲の形が似ていたから」という理由でエビフライに。この決め方、快晴の日は白湯でも飲むのだろうか。

 
 やはり、この決め方には穴があった。波平が昨日の昼にエビフライを食っていたことを、買ってから気づいてしまったのだ。別に二日連続でエビフライを食わせておけばいい気もするのだが、サザエはトンカツとコロッケを買い足して被りを防ぐ。思いもよらずごちそうになってしまった。

 
 後日、商談に向かうマスオ。

 
「あそこの部長、手土産が気に入ってもらえるかどうかが商談成立の鍵だぞ」

 
とアナゴからアドバイス(通称「アナゴの入れ知恵」)を聞き、慌ててお菓子を買いに行くも最中かクッキーかでまた迷ってしまう。コイントスで決めようと百円玉を投げるも、キャッチし損ねてそのまま側溝に落としてしまう。なんとも不憫である。

 
 結局、例の部長はただの甘党だったため最中でもクッキーでも良く、商談は無事成立。しかし、マスオは自分の優柔不断さに辟易としている様子。サザエもサザエで、自分の浅はかさに振り回されているようだ。

 
 その夜、家族でそのことを話していると、

 
「でも二人とも、一番大切なときに迷わず正しい決断をしたじゃないか」

 
と意味深な発言をする波平。なんと話題は、サザエとマスオのお見合いの話になる。

 
 お見合いを行うレストランで、サザエは偶然友人のイカ子(親は一体どういうつもりだったのだろう)に出会う。サザエたちが座る席がないということで、慌てて近くの椅子を引くイカ子。そこに座ろうとした客が盛大に転び、水をぶちまける。

 

「お見合いなのに席がないんです」
「じゃあこの席を使ってください」
「おい、お見合いだってよ」
「お見合いが始まるぞ」

 
 気づけばレストラン中がサザエとマスオのお見合いを見守っている状況に。恥ずかしさに耐えかねた二人は、さっさとこの場を出たいという勢いで結婚を決めたのだった。ちなみにこのシーンにはマスオのお母さんが描かれており、レアキャラを見れてラッキーな気分であった。

 
 なんとも心温まる、二人の結婚エピソードである。これはファンの間では当たり前の話なのだろうか。私は「ねえ知ってる? サザエとマスオのお見合いでね……」と豆柴みたいな感じで友人たちに話したい。ちなみに、このエピソードを聞いたタラオの感想は「偉いデス」であった。何様だよ。

 

じゃんけん

グーで負けました。

 



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